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2012年4月3日(Tue) 17:24

櫻井浩成くん 秋田へ! 

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IRT-JAPANのジュニア選手として活躍してきた櫻井浩成(ひろみち)くんが、このたび国立秋田大学医学部に合格して4月5日の入学式を目指して秋田へ出発しました。櫻井くんは2004年に韓国で開催されたジュニアのアジア選手権に当時小学4年生として参戦し、数多くの韓国ジュニア選手から勝利を収めて見事に小学生の部でアジアチャンピオンに輝きました。その後は日本でのラケットボール環境に恵まれず、一時はスカッシュに転向し、高校入学時にはバトミントン部に所属していました。

2010年にIRF国際ラケットボール連盟(アメリカ本部)よりIRT-JAPANへジュニア世界大会へ選手派遣の打診があり、日本人選手を出場させてほしいと再三に渡る連絡を受けました。 その内容を重く捉えたIRT-JAPANでは緊急役員会議を開き、そこで海外経験のある櫻井くんに白羽の矢が向けられて、出場が決まりました。櫻井くんを参戦させるまでにはIRT-JAPAN役員の方々の大変な努力があったことを覚えています。バトミントン選手であった櫻井くんはジュニア世界大会に出るにあたって、予選を制して代表となったバトミントンの県大会を辞退してラケットボールに標準を合わせました。櫻井くんのケジメある性格がバトミントン県大会出場を許さなかったのだと思います・・

2010年11月ロサンゼルスで開催されたジュニア世界大会に日本人初めての参加者として、飯田副代表、坂本登志子特別コーチの3名で現地に入りました。

(IRT飯田副代表と少し緊張気味の櫻井くん、日本の国旗が初めてジュニア世界大会に掲げられました)

緊張と戸惑いの中で、ワールドカップ男子シングルスがスタートし、予選リーグでメキシコ、アルゼンチンの選手と対戦して惜しくも予選敗退となりました。続いてチャレンジャーズカップ男子ダブルスでは、カナダの選手とダブルスを組んで全ての試合が1点を争う厳しい試合となるも接戦を制して5勝をし、見事に優勝を果たしました。

(ダブルス優勝を決めた櫻井くんと右から2番目のカナダ選手・ピエールくんペア。ダブルスのレベルもかなり高くて、最初はついていくのがやっとだったみたいです・・)

(櫻井くんと坂本登志子コーチ、二人以外の子供達はカナダ人と日本人のハーフ3兄弟!とても実力があり、カナダ代表になる可能性があるとのことでした。こうしてラケットボールで沢山の和が広がっていくことは素晴らしいことですね)

日本のラケットボール界に記録と快挙をもたらしてくれた櫻井くんですが、これからは遠く秋田の地で6年間の勉学と2年間の実践が待ってます。櫻井くんは普段は大人しく口数の少ない少年ではありましたが、礼儀正しく、練習後もコートを掃除したりととてもまじめで、秋田に行く前もIRT関係者のところに高校生最後の制服姿で挨拶にみえました。春休み中の何日間かはIRT関係者と一緒にラケットボールの練習やトレーニングをしていました。更にはIRT代表のススメで本格的なキックボクシングの練習にも参加していました! 楽しかったのかな・・・。゚(゚^ェ^゚)゚。

(卒業式が終わって、茨城県水戸市からわざわざ千葉県柏市まで挨拶に訪れた櫻井くんの最後の学生服姿/左は私)

(写真はIRT代表の愛車ロータス!? 櫻井くんを助手席に乗せて凄い早さで高速道路を走っていました。男同士の世界なんでしょうね・・(( ^∀^ ))  ちまたではバットマンカーと呼ばれていて、音がすごいので近所迷惑になってないか心配でした・・(*≧pq≦)

これから櫻井くんはラケットボールの無い秋田県で8年間を過ごすことになりますが、いずれは立派な社会人に成長して帰ってくると思います。

そして将来はドクターとして、またラケットボールの未来を支える逸材となって活躍することでしょう・・

(ohana)